池井戸潤:「銀行仕置人」

以前テレビドラマで「倍返し」などの流行語を産んだとても面白かった池井戸潤。テレビドラマは幾つかの原作を併せて1本のシナリオにしたものと聞いていたが、本作品はその原作群の一つらしい。不正融資や未公開株などの利権を利用して私腹を肥やす重役の派閥一派とそれに嵌められたできる男、黒部一石の仕事を通した果し合いと行った感じのお話でサラリーマン体験者には色々心当たりあるエピソードがでてきて面白い。サラリーマン版時代劇だ。


新居日誌(6):大雪だ!

22日(月)、天気予報通り昼頃からちらつき始めた雪は夕方には20cmにも積もったように見えた。どうしても出して置きたい郵便物を手に近隣偵察へと出掛けてみた。水分を含んだ雪だがそれだけに積もり方も早いようだ。天気予報ではその翌日から近年にない強力な寒波がやってくると脅かしているので、本当なら雪が凍って大変なことになるぞと覚悟をした。雪国育ちなのでこういうことに対する想像力はある。昔、雪が降る前になんだか雪の匂いがするね、とよく話をしたものだ。
夜になるとLINEで息子から「雪除けしなくて良くて良かったね」とメールが入った。本当に免除されたのだろうか?誰が雪除けをするんだろう?管理人がするのかな?1日おきにしかこない管理人がするわけはないぞ。だとすると住民が手分けしてやるしかないだろう。誰か自治会みたいな人から指示が出るのかな?管理委員会のような組織があるようだが実態は全くわからない。どうしたものかなぁ。雪除け道具は引っ越しの時に全部お隣さんに差し上げてきたなぁ・・・。23日(火)朝から快晴だ、気温も結構高くこの分では相当融けそうだ、と思ったが先ず朝一番のゴミ出しで様子を見ることにした。玄関横にはスコップが4~5本立てかけてある。ゴミ出し場までには人一人通れるくらいの小径が付いていた。結構滑る。駐車場が大変だ。自分の車は北向きの隅に雪で埋まっているではないか!日当たりはほとんど期待できないエリアなので尚更大変だなぁ、との思いが募った。大半の車は屋根付きのところにあるが、後からの入居者にそんな良い場所が残っているはずもない。これは大変なことになったぞ!
10時頃、日も高くなって雪除けの用意をして道路に出てみた。お二人の方が雪除けをしていたので声を掛け、雪除けの仲間に入れてもらった。勿論スコップはマンションに用意してあったものをお借りした。2時間ほどの奮闘でようやく自分の車に近づけるようになり、屋根の雪を落とし、周辺の雪を片付けてどうやら明日は車も出せそうな状態になった。一人屈強の男性は今日は非番なのでと言って精力的に雪を除けていた。ウィークデーなので通常なら高齢者と女性だけで雪除けをしなくてはならないのでけっこう大変な作業になるわけだ。マンション生活も甘くはないと判った。


新居日誌(5):近所付き合い

マンションでの近所とは同じフロアの隣人たち、上下のフロアの隣人たちを指すのだろう。中でも密接な関係があるのは同フロアのお隣りさん(横お隣さん)が第1であるのは勿論だがその次に大事だと思ったのは、階下のお隣りさん(下お隣さん)である。戸建てと違って自分が発する物音は横お隣さんよりもむしろ下お隣さんに響くことだろう。入居して暫くは自分の立てる物音に一々ビクついていた。何しろ片付けのために物の移動が頻繁で、それに輪をかけて(自分も年取ったなぁ、と思うのだが)物をよく取り落とすということに気がついた。これまでと同じことなので気にしていなかっただけで、握力が低下しているのだろうし、その上注意力も散漫になっていて物を取るとともに思いは次の動作の方に移っていてしっかり握る前に次の動作に移ろうとして、握っているはずのものを取り落としてしまうのだ。その度に首がすくむ。その内下お隣さんから「いい加減にしてくれ!静かにしてくれ!」と怒鳴り込まれるのではないかとビクビクした。幸いそういうことも起きなくて段々、物が片付いてきて移動の頻度が減り挙動も落ち着いてきたのか、ヘマも減ってきている。それともう一つ気が付いたことは、自分が下お隣さんにかける迷惑を、逆に上お隣リさんからも同様に受けるはずなのだがそれが殆ど無い、というか全く気にならない。静かに過ごしているのだろうが、建物の防音対策が必要十分なだけ考慮されているのかもしれない、と良い方に解釈することにした。だとすればこれまで自分の出した物音も下お隣さんにはそれほど響かなかったのかも知れない、などと思ったりしてみる。かくして最近ではマンション住まいへの軟着陸にもどうやら成功したような気になっている。


新居日誌(4):ゴミ出しのルールが違うぞ

所変われば品変わるの例え通り、ゴミの取扱が違うのに驚いた。住まいが変わったその日から最も気になることの一つが「ゴミの出し方」だった。引越し直後は出るゴミの量が半端ではない。それを手際良く出さなければならない。転入手続きと同時にゴミ出しのルールを書いた小冊子が手渡された。八王子のものと同じように色々なことが図解を交えて書かれているが、気が急いているせいか中々頭に入ってこない。八王子ではゴミの種類に従って青や黄色のカラーのゴミ袋を購入し、その袋に入れて出さないと収集して貰えない。てっきり同じような専用の指定された袋が必要だと信じ込んでいて、引っ越した当日、急いで付近のコンビニに買いに走った。ところが店内をいくら探してもそれらしきものは見当たらない。仕方なく店員に聞いてみると、「ここでは東京都のような専用の袋はありません。透明や半透明の袋に入れて出せばよいのですよ」と親切に教えてくれた。えっ、そうなんだ?!家に帰って少し気持ちを落ち着けて小冊子を読んでいくと、ちゃんとそのように書いてあるではないか!よくよく読んでいくとその他にも八王子とは違ういくつか特異な事に気がついた。
一番の違いは、乾電池や電球など、八王子では「有害物」だとかガラス製品は「危険物」とかといって特殊な扱いに分類されていたが、ここでは区分して出すことは同じだがみんな一括りでしかも何と「資源物」と区分けされている。「有害物」や「危険物」と言われると悪いものを使い、それを捨てるんだという罪悪感を伴うの対し、ここでは「資源物」と言われて、なにか良いものを捨てて回収してくれるんだ、みたいな感覚を持たせてくれるのだ。どちらが良いのかわからないが何となく「資源物」と褒められているような感覚は悪くない。その他にも一般ごみの範囲も八王子に比べると何となく大らかで、それも普通の袋に入れて出せば良いのでスーパーとかで呉れる袋がそのまま使えて合理的だ。これまでは青や黄色のゴミ袋を大中小取り揃えておいてその都度使い分けていた。その代金も馬鹿にならない。大きいものは高いので無駄な在庫が増える。ゴミ戦争と言われたり都市鉱山と表現されたりして、ゴミの方も持ち上げられたり、邪魔者扱いされたりして目を白黒させているかもしれない。


新居日誌(3):Wi-Fiで一騒動

転居日誌(11)ではWiMax導入について快適に使っているように書きましたが、その使い始めの段階で実はひと騒動あったのです。転居して3日目、ようやく緊急の荷物が開梱され、寝食ができるようになったのでWiMaxを使ってインターネットを使えるようにしようとして、先ずは簡単なiPhone,iPADを接続してみたところ難なく繋がり電波強度も上々で簡単に行きそうだったのですが、パソコンを繋いでしばらくしてWiMaxの端末を見ると何やら猛烈に通信を行っている様子、しばらくして再度見ると通信量が半端でない数字になっているので驚きました。何が起きているのか解らずバタバタしている内にデーター転送の使用量が10GBに達してしまいました。実は無線によるインターネット接続の使用量には制限があるのです。1ヶ月の使用量は無制限、使い放題の契約をしてあっても、です。それは回線が需要に対して追いつかないため郵政省の指示により10GB/3日という制限が掛けられているのです。それを越えると125kb/秒という超低速にダウンしてしまうのです。これは実質使えないのと同じ速度です。こんなことは通常の使い方では起き得ません。いくら使っても自分の使い方では5GB程度だからと経験的に分かっていたからです。なぜこんなに転送量が増えるのか、原因を考えても思い当たるフシはないのです。これは何かハードの不具合ではないか疑い、早速電話サービスで調べてもらいましたが要領を得ません。問題無さそう・・・そして3日間、超低速の状態が続きましたが3日過ぎるとウソのように元の高速に復帰しました。無線だけだと自宅の基幹通信ラインとしては不安だなぁ・・・と一寸というか大いにというか不安に駆られてしまいました。この先、Windows10のような大きなソフトのDLなどできるのだろうか?不安を抱えてのスタートです。


新居日誌(2):物珍しきこと

家から駅の間が昔ながらの地域、それもかっては田畑であったらしい処とあって、それなりに細く微妙に曲がった道路を歩くのは生まれ育った金沢の下町を思い出させるものがある。キョロキョロしながら物珍しげに歩いていくと駅に着く。イオンや多店舗の入ったショッピングビルを眺めながら帰途の買い物も今のところは面白い。どこにどんなお店があるのか興味津々といったところだ。大きなスーパーやホームセンターもあちこちに点在していて、それを順番に体験して回っている。幸い、住居の整備のためにチョットした小物が次々に必要になってそれを買う必要があるのが結構楽しい。食べ物屋もまた然りで、帰り道に気になるお店に入って試食したりしてみることもポツポツやってみている。
驚いたのは朝6時きっかりに近くのお寺の鐘が鳴ることだ。毎日きっかり鐘を6つ打つ。知人に聞いてみるとそれはどうやら自動で鐘を突く仕掛けを利用しているらしいよ、と教えてくれた。一度是非訪ねてみたいと思う。
マンションが暖かいとは聞いていたが連日早朝の室温は13~14度、北向きの部屋でも10度そこそこでこれまでの八王子の1軒やが冬になると5度前後まで冷えるのとはウンと違う快適さだ。これまで手放せなかった冬の湯たんぽとも無縁になった。マンションの5階という高さの物珍しさもある。先日のスーパームーンも実によく見ることができた。

どこに出掛けるにしてもどういうルートが良いのかと一々、GoogleMapで下調べしてルート研究をしてからから出掛けるのでこれまでに比べ何事にも時間がかかるのが難点といえば難点だが、地図を見る楽しさを味合わせてくれると思えばそれもまた楽し、である。今のところは何事につけて物珍しさがまず先にくる。


新居日誌(1):新しいインフラ採用

2018年を新居で迎えました。
12月4日に引っ越してまる4週間が過ぎ、今日は丁度第5週目の月曜日、29日目になるのです。ようやく先週あたりから落ち着いた生活を取り戻しつつ、最後の整理段階に入っています。今日は元日で息子たちが家族全員7名で来てくれました。お嫁さんたちは引越して始めてであり意外と整理が進んでいることに素直に驚いてくれました。孫たちは目新しい住まいに好奇心満々で探検をはじめましたが、何しろコンパクトですから探検はすぐに終わり、恒例のお正月をはじめました。先ずはお墓参り、帰りに予約してあったお寿司で元旦の食事。持ち寄ってくれたおせち料理で正月らしい雰囲気も味わう事ができました。
さて今回は転居で新規に採用した新しいインフラを紹介しましょう。
(1)インターネット環境
インターネットへのアクセスは転居に当たっての最重要課題でした。切れ目なくネット環境を使えること、即ち、八王子の光回線を合理的に11月末で契約を打ち切り、12月1日から新しい契約をスタートさせることでした。そのために選んだのはWiMAX(無線)でした。幸い、新居は駅から近いため無線の電波が強力であることが予測できたので屋内の配線の引き回しなど煩わしい事が無視できる無線の採用が可能と判断できたからでした。これは想像以上に受信レベルが高く、どの部屋でも受信ルーターの向きさえアンテナの位置を意識して調整すれば最高レベルでした。これに至るまでには日頃からNPOで講座を開く度に利用してきたWiMAXでの経験値が大いに役に立ちました。WiMAXはプロバイダーを別に契約することもなく、ルーターを受け取ったその日からインターネットが使えるというのが特長です。結果として費用の節約にもなりました。また、ルーターはポケットに入る小型のものを選んだので、外出時にこのルーターを持ち出せばどこででもインターネットの利用ができるのです。ただ、WiMAX電波の網羅している範囲は都市部に限定されているという問題はあります。因みにこれまで住んでいた住宅団地で駅近辺にも賑やかな商業施設もない環境でしたからWiMAXの電波は全く飛んできてはいませんでした。やろうと思ってもできないことでした。街中に近いところに住んで初めて選べる選択肢と言えるでしょう。
(2)新電力
電気を思い切って東電から新電力に切り替えました。既存の東電という巨大会社から自然エネルギーなど新しい電力供給のあり方を模索している会社へのささやかなエールでもあります。インフラは何も変わらず東電の電力を使っているのですが、契約を切り替えるだけで新電力に切り替わるというのは理屈の上ではわかるのですが現実面では不思議な感じは拭えません。切り替えの電話連絡を受けてくれる東電の担当窓口もそれは感じの良い応対で、これだけは逆に意外性を感じビックリしました。何か差別はないのだろうか?と考えたが差別のしようがない、というのが実情だろう。おまけにkwh当りの料金は東電単価より安く設定されている。

この2つのことで節約できる固定費は微々たるものかもしれませんが年金生活者としては、出来る限りのささやかな自己防衛策でもある訳で、結果を楽しみにしている処です。
これらの準備も引越しで家財の整理をしながらインターネットと電話で進めました。ガスは同じ東京ガスなので問題なかったのですが、水道は神奈川県水道企業局に切り替えるのですがこれはネットではできず電話での申し込みとなりなんだかIT化が遅れているような印象を受けました。やはり自治体としての東京都の底力というようなものを感じました。こういうものは他の面でもおいおい感じることなのかもしれません。