黒井千次:「高く手を振る日」
自分の姿に重ね合わさるような年齢と境遇の主人公。人生の先を見つめながらも清秋を共にした告別式で同窓の女性と出会い、そしてまたそれぞれのレールを歩き始める様子を描いて、しみじみとした情感を伝えてくれた。一寸この人の本を少し続けて読んでみようかな?と思わせてくれた。タイトルが老境に達したものの矜持をも伺わせるようで好感が持てた。
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コメント (0)久し振りに宮部ワールドに戻ってきました。暑い夏の眠りに就く前や電車の中で読みました。鰹、白魚、鮭、柿、桜などの江戸の四季の初物を絡ませた本所深川の岡っ引き茂七の活躍。気になる存在の稲荷寿司屋の正体が気になるが、このシリーズは六つの小編で中断のままらしい。その後が待たれる。
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コメント (0)5人の凡人と名づけた人たちの生き方で綴る世の中、ということでしょうが、この5人の凡人たちは自分が考える凡人とは趣が違う。ここから何を感じたか!・・・・?
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コメント (0)最近、疲れを癒したいと思ったとき手にするのが浅田次郎。
江戸末期の時代を言い伝えで聞いたお先祖様の話。ある事ないこと虚実織り混ぜて時代物のショートショート。
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コメント (0)久し振りに川上弘美に戻ってきた。時計を今から10年ほども前に戻したかのような懐かしい時代の香りを漂わせる雰囲気が妙に安心感を誘う。名作「先生のかばん」にどこか似た読後感。先生が同年代の「タケオ」に替わっただけ?
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コメント (0)全くの歴史小説娯楽版。琉球という独立国が日本に併合されていくまでの流れを類まれな美女にして博覧強記の主人公が宦官に成りすまして琉球王朝の科挙として活躍する。沖縄の成り立ちや歴史を知らず、いった事もない自分にとってはこの本を通して琉球の歩みを垣間見、検索を通して琉球の歴史年表を読み、少しだけだが沖縄の人が今日も抱いているかもしれない被征服者としての被害者意識や反発心を理解する事ができた。奇すくも、2009年は鹿児島藩が琉球を制圧してから丁度、230年という節目の年でもあった。普天間基地問題がこじれ、普天間も「ノー」という沖縄県民の叫びの底流にも重いわ馳せる必要がありそうだ。
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コメント (0)女子大生と落語家円柴シリーズの最終編。私も遂に女子大文学部を卒業し、OLになって数年。いっぱしの編集者になり、前から身辺に現れた恋人と次の段階に進んでいきそうな雰囲気の中でお話が進んでいく。この作家の話もこの辺りで自分も卒業だなぁ。
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コメント (0)女子大生の私と落語家のシリーズ最終作?私も遂に4年生になり、卒論に選ぶ芥川龍之介の「六の宮の姫君」という小説を巡る卒論テーマみたいなもの。親友菊池寛との手紙のやり取りやいろんな人の評論などから類推して二人の交友関係を解き明かしていく。最後の解説によれば原点は自分の卒論テーマだったらしい。でないと書けないほど良く調べて書いている。文学部出身の知人に紹介したらその読後感も「まるで何十年ぶりかで学部の授業に出席したかのような・・・」とあった。
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コメント (0)私はもう大学3年になっている。この落語好きな文学部の女子大生と円紫師匠による謎解きも、今回が最後か?
初めての長編で、なお且つ、初めて人が死ぬのだ。犯人は・・・?近所の3年年下の仲良し2人の一方が学園祭の準備中に屋上から墜落死。相変わらず、筆の運びは女子大生スタンスで快調。面白く読んだ。とんでもなく浮き上がった調子だと嫌がる人もいるかもしれないが、自分は読んでいて違和感はない。若々しい感覚で読み進むことができる。それにしても著者はいろんな本を読んでいるのに驚かされる。随所にそれらが顔を出すがいやみはない。本好きな女子大生を主人公にしていることが全体の救いになっている。面白かった。
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コメント (0)落語家円紫師匠シリーズの第2弾。前作「空飛ぶ馬」より良い。3編からなるが、最後の「夜の蝉」が断然良い。私も20歳になり、人間関係もだんだん複雑になってくる。そして事件ま人間くさい「おや?」というものが増えてきた。この作者の博識ぶりは一寸したものだ。読んでいて楽しい。
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