ヤン・ソギル(梁石日)、安住洋子を続けて読む
全然関連性もなく、手当たり次第の読み方。
ヤン・ソギル:「夜の河を渡れ」
在日朝鮮人の同級生2人が高校卒業後、様々なアウトロー的な仕事を手がけ、最後にポーカーー賭博経営に手を出して大儲けと挫折を味わいながら逞しく生きていくお話。暴力団がらみもあるが、こういう人たちが都会にはうようよしているんだろうなぁ、と。面白かった。次は「タクシー狂操曲」を読んでみようと思っている。
安住洋子:「いさご波」
波と題名が付く5つの短編集。いづれも舞台は江戸時代の前半。いさご波は赤穂浪士の事件が終わったあとの赤穂藩士の1人が江戸に流れ、その息子が前橋藩に仕官する。そして仕官に当たっての恩人を上意で討手に指名された男の話。後の四話は鳥羽の九鬼家(水軍)がお家の内紛で2つに分割され、転封されるが角逐は続く。この話はまだ後につながりそうだ。藤沢周平を思わせるしっとりした描写は女性のものとは思えない。緊迫感がありながらほっとする物語の流れが好ましい。続編に期待が持てる。
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