朝井リョウ:「桐島、部活やめるってよ」

朝井リョウの小説第2弾、前回の就活に続き、今度は部活がテーマ。桐島くんがバレーボール部のキャプテンだったが突然体部を申し出た。それによってこれまで桐島が務めていたリベロのポジションが風助に回ってきた。個人としてはラッキーなことだが風助の心の中には様々な思いが横切り、素直にはなれない。肝心の桐島くんは出てこない。友人たちの想いを通してしか、それも垣間見る程度にしか桐島くんの実態が見えてこない。そこはもどかしいのだが⑥人の友人たちの思いが独白的に語られる。その文体は殆ど今どきの若者の語り言葉。現代の若者の生態をいきいきと描き出している。新しい文学の形態かもしれない。

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