新年だから(3):無線技術と人工衛星

世の中を著しく変貌させたもう一つの技術、それは無線技術の応用であり、それを支えるもう一つの技術は人工衛星の打ち上げとその利用、管理技術だろう。我々がスマホで重宝している無線によるインターネット(Wi-Fi)接続であり、もう一つは人工衛星を使ったGPSによる測位システム活用だ。今地球を回っている人工衛星の数は凡そ3,500台(基)だそうで、国別ではロシア1,475基、アメリカ(1110基)、中国140基、日本134基という順だそうだ。この4か国で81.7%となっているそうだ。色んな役割を持った人工衛星が地球上空を回っているのだがその中での主力は言わずと知れた各国の軍が管理している偵察衛星だろう。我々が恩恵を浴している最たるものは気象衛星とこの地球測位システム(GPS)だろう。1995年ごろ乗っていた車はホンダのアコードだった。その最大の売りはカーナビと一定速度で車を走らせる自動速度運転機能だった。ところが、このカーナビはジャイロと加速度センサーだけで自分の位置を割り出していたので走行中にどんどん道路から外れてしまう。時々車を止めてこれは人工衛星の電波を捕らえて現在位置を同定するのだ。その時利用していたGPSは米軍が管理していて、民間利用には精度を粗くして数十mの範囲内にとどめていた。また万一の戦時状態ではこの電波を止めてしまうというものだった。今や国産の自前の測位システムを運用していて精度は1m程度に上がっているようだ。戦時の時の運用方法は聞いていないがこの辺りは多分、制限を加えるのだろうか。気象衛星の恩恵もスーパーコンピュータの計算能力を利用して恐ろしく高精度になっている。これも平成時代に起きた劇的な進化だろう。このGPSは今や皆が持っているスマホで利用でき、街へ出かけて迷子になる心配はおよそなくなってしまった。恐るべし。

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