朝井まかて:「悪玉伝」

1739~1740年(元文4~5年)に大阪で起きた疑獄事件「辰巳屋騒動」というのはこの本を読むまでまるで知らなかった。この作品のどこまでが史実で、どこからが創作なのかの区別もできない。大阪の大手の薪炭問屋辰巳屋の主人久左 … [Read more…]

秦 建日子:「And so this is Xmas」

初めての作家作品。爆弾テロが渋谷ハチ公前で起きるのか?想像を超えるシチュエーション設定で理由不明の無差別殺りくにつながる爆発物への仕掛けがあちこちに張り巡らされていて、シナリオ通りに事件が発生していく。総理大臣とのテレビ … [Read more…]

阿川大樹:「終電の神様」

終電・・・・現役時代に時たま終電を意識させられたことがあった。特に自宅が多摩地区にあっての本社勤務時代は都心で飲み過ごしたり、時には残業が終わらなくて。そんな終電に乗り合わせた時に事故に遭遇したら、と考えるとゾッとする。 … [Read more…]

宮部みゆき:「この世の春」上、下

この作家の江戸物。とある藩藩主の幼少期から受けてきたストレスによる錯乱(精神病)から解き放ってあげようと苦心する幼少期から守役をしてきた老家老と色んな関わりを持って集められた人たちの苦心の記録のようなものだろうか?催眠術 … [Read more…]

野上 卓:歌集「レプリカの鯨」

サラリーマン川柳かとも思う。似たような時代を生きてきた自分にもぐっとくるような歌の数々。印象に残ったもののいくつかを紹介する。 ○ 職退けるのちも仕事の夢を見るたぶん死ぬまで折々に見ん ○ 平穏に退きたる過ぎ行きに解雇を … [Read more…]

砂原浩太郎:「いのちがけ」

副題が「加賀百万石の礎」とあるのが内容をすべて言い表している。生まれ育った故国なのでその加賀藩を誕生させた前田利家の生涯を村井長頼という臣従の視点で描いたという着眼点が面白いと思って読んだ。ストーリーは信長-秀吉-家康と … [Read more…]